
USBメモリ運用からNAS運用へ
USBメモリの限界を感じていた保育園が、NAS導入でスムーズなファイル管理を実現!
導入前の課題:USBメモリでのファイル共有に限界
東京都内にある小規模保育園では、職員間のファイル共有にUSBメモリを使っていました。
写真データや日報、連絡帳の書類などを各パソコンでやり取りする際に、USBメモリを持ち回る運用を行っていました。
しかしこの方法には多くの課題がありました。
- USBメモリの抜き忘れや紛失リスク
- 最新ファイルがどれか分からない
- MacとWindowsで互換性のトラブル
「間違えて去年の記録を使ってしまった」「ウイルスが心配で個人PCに接続したくない」といった声が現場からも上がり、運用を見直す必要が出てきました。
クラウド導入も検討…でもコストがネックに
ファイル共有の課題を解決するため、クラウドストレージ(Google DriveやDropboxなど)も検討されました。
しかし、保育園では写真データの保存量が非常に多く、クラウドに移行すると月額費用が予想以上に高額になることが判明。
また、保護者からの情報漏洩への不安の声もあり、外部ネットワークに頼らない構成が望ましいという結論に至りました。
NAS導入で低コストかつ安全なファイル共有が実現!
そこで提案したのが「NAS(ネットワーク対応ストレージ)」の導入です。
園内のネットワークにNASを設置することで、インターネットを介さずにファイル共有が可能になります。
導入後は以下のような変化がありました。
- すべてのPCから同じ場所にアクセス可能に
- 写真や書類が年度・クラスごとに自動整理
- 職員が退職・異動してもデータの引き継ぎがスムーズ
- 月額費用ゼロで運用できる
特に写真データの保存に関して「容量を気にせず使える」という点が非常に好評でした。
導入費用を抑えて長期運用へ
今回のNAS構築では、以下のような構成を採用しました。
・Synology製NAS本体(RAID対応)
・8TBの内蔵HDDを2台構成
・UPS(無停電電源装置)+外付けHDDによるバックアップ
初期費用はかかるものの、クラウドと違い月額費用がかからないため、数年で十分元が取れる計算です。
「現場が使いやすいIT環境」の第一歩
今回の導入を通じて、園長先生からは
> 「難しい操作がなく、職員全員が自然に使い始めたのがよかったです」
というお声をいただきました。
IT導入の第一歩として、身近で安心・安全なNAS構築は非常におすすめです。