
園のデータ消失を防ぐ!バックアップの正しい手順と3つのコツ
保育園データを守る!バックアップの正しい取り方と失敗しないコツ
USBコピー“だけ”では守れません。
ここでは、園の規模でも無理なく使える実践バックアップ設計をまとめます。
まず押さえる基本
- 3-2-1ルール:3つ以上の世代/2種類以上の媒体(NAS+外付けHDDなど)/1つは園外に保管
- RPO/RTOを決める:どこまでのデータを諦めるか(RPO)・何時間で復旧したいか(RTO)を園内で合意
- バックアップ≠コピー:世代管理・自動化・復元テストまで含めて「バックアップ」
おすすめ構成(サンプル)
📁 原本:NAS(フォルダ権限+スナップショット有効) ↳ ①毎日 増分バックアップ(23:00)→ 園内外付けHDD ↳ ②毎週 フルバックアップ(日曜)→ 園外HDDをローテーション ↳ ③毎日 重要フォルダのみクラウド同期(暗号化ZIPで)
- スナップショット(誤削除対策):当日~30日を推奨(保存間隔は1~6時間)
- 外付けHDDは2台で交互運用(A=園外保管/B=園内運用)
- クラウドは“全部”でなく重要フォルダ限定(写真原本や個人情報は暗号化)
設定のコツ
- 夜間に自動実行:停電対策でUPS連携/失敗時はメール通知
- 除外リスト:キャッシュ・一時ファイル・巨大一時書き出しは対象外に
- 暗号化+パスワード保管:管理者2名以上で封緘(パスワード単独管理を避ける)
- ログを残す:成功/失敗ログをNASに集約、月次で点検
よくある失敗と対策
- USBに手動コピーだけ:スケジュールと世代管理を必須化
- 同じHDDに上書き保存:2台ローテーション+園外保管に変更
- バックアップがPC依存:NAS側のタスクで実行し、PC電源に依存しない
- 容量パンパン:写真は公開用/原本で分離、原本は一定期間後にアーカイブ
- 復元手順が曖昧:四半期ごとにリストア演習(手順書は紙+PDF)
運用チェックリスト
□ 3-2-1ルールを満たしている □ バックアップ失敗時の通知が来る □ スナップショットが有効で、復元方法を全員が知っている □ 四半期に1回、実ファイルでリストアテスト □ 園外保管(HDDローテーション or クラウド)がある
最後に
「取る」だけでは不十分。
自動化・世代管理・復元テストまで回して、はじめて“守れるバックアップ”になります。今日から最低ラインだけでも整えていきましょう。